備蓄に必要な物は人それぞれ違いますが、まず、自分や家族の命が優先される状況であれば必要なものは限られてきます。とは言っても何が必要なのか、その場に立ってみないとわからないという状況もありえますので、欲を言えばもっとありますが、とりあえず、これさえあれば命が繋がるという観点から並べてみました。
・水
災害時に一番必要な物と言えば水です。飲み水がなければ数日で人は行き耐えてしまいます。蛇口をひねれば水が出てくる環境に慣れすぎてる我々は水道から水が出なくなる事も考えておいた方が良いでしょう。
大震災などで断水した場合、場所によっては復旧するのがいつになるか分かりません。飲める水が蓄えてあるだけでも安心できます。
・寒さ対策
災害時の季節によりますが寒い時期の場合、体温の低下により免疫力が格段に落ちますので体を冷やさない対策が必要です。特に災害時にはライフライン、道路が寸断され物流が止まり必要な物質が届かないばかりか必要な医療を受けられない可能性が高いです。
・寝袋
地域や季節にもよるが出来るだけ暖かい物。寒い地域は雪山用の寝袋が良い。寝袋もピンきりなのでしっかりとしたものが大切です。
・ホッカイロ
部分的に温めるにはホッカイロは便利です。火を起こす必要もなく暖かくなりますので必ず用意しときましょう。
・寒空でも暖かい衣類
ヒートテックや熱を逃がしにくい靴下など寒さ対策は沢山ありますが、膝の下まで温めるベンチコートなどは1枚掛ければ起きてる間は寒さはしのげるので便利です。災害時には自宅に戻れる状況であれば良いですが、寝る場所が体育館のような避難所かもしれませんし、来るまで避難した場合車中泊、屋外のような場所で寝なければならない可能性もあります。色々な事を想定しておくと良いでしょう。
・湯たんぽ
お湯があることが前提になりますが、あるとかなり重宝します。
寝袋が思ったより暖かくなかったり、毛布が足りなかったりして寒い場合補足の暖が取れます。
あとはストーブやガスコンロがあればやかんに水を入れれば使えます。
・食料
食料がないと活動できませんので出来るだけ日持ちする食料を準備しておく事が必要です。乾パンやアルファ化米などは5年程度持つので備蓄の定番です。あと缶詰めも保存が効きます。
・懐中電灯などの照明
懐中電灯、ランタン、ソーラー照明など電池だけで明かりが灯せる機器が必要です。災害で停電になると夜はまったく何も見えません。災害時には障害物がどこに転がってるか分かりませんしや防犯対策にも必ず必要です。明かりがない状態では移動も出来ませんし犯罪も起きやすいです。
・ラジオ
停電になってたりすると情報源がありません。スマホも充電が切れてるまたは、ネットが繋がらないなどの状況の場合、電池で動くラジオが最終的に役立ちます。今起きてる現状を正しく理解する必要があります。
他にもあれば便利なものは沢山ありますが、避難するときにそんなに沢山の物は持っていけません。場合によっては必要最低限のものしか持っていかないという選択もあります。
総評
災害はいきなり起こるものですので、普段から想像力を働かせて準備しておくことが最も重要です。災害の一番難しいところは一人一人災害の内容によって違いますし、場所によって注意すべき内容が異なるからです。災害時にオフィスビルで働いていた場合と海岸近くにいた場合は対処がまったく変わってきますし、ロケーションは人それぞれです。
災害中に車を運転してるかもしれないし、電車の中、または休みの日でゴルフに出掛けてるかもしれません。2次災害が起きる場合も津波なのか、火事なのか、上からの飛散物なのかわかりません。国や自治体はある程度の災害時の指針は出してはいますが、すべての人をカバーするのは不可能です。
ですので、命を守るのは自分自身という考え方で動くしかありません。
今、自分がいる場所で大地震が起きたらどっち方向に逃げて、どの規模の災害なのか?2次災害はありそうか?自宅に帰れそうか否か?何と何が必要で、どこに避難するのか?誰と誰に連絡を取るのかなど、どのような場所にいても想像力を働かせておくことがいざというときにの為の準備になります。
必要な物も車で避難するのか?
バイクなのか?
徒歩なのか?
それによって持っていく物も量も変わってきます。歩きで避難する場合バッグを抱えたとしても持っていくものは限られるでしょう。水も500mlのペットボトル2~3本が限度ではないでしょうか。あとは衣類や食料、寝袋も必要でしょう。
自転車の場合、荷台にくくりつけたりすれば徒歩よりは荷物が持てると思います。ただし、すべて平地とは限らない上に力で個がなければならないので必要最低限の荷物が妥当になります。バイクの場合アクセルをひねるだけなので徒歩や自転車よりも背負ったりくくりつけたりすれば徒歩や自転車よりも重いものが運べます。そして遠くに避難することができます。
最後になりますが、車です。
車のメリットはなんと言っても荷物が前の3つとは比較にならない程載せることが可能です。さらに雨露をしのぐことができて、ガソリンさえ入ってれば冷暖房も使えます。
デメリットとしては人口が多い首都圏で車で避難するとなると、みんながみんな車で移動しようとするので、あり得ないほど大渋滞になります。災害の内容にもよりますが、かえって逃げ遅れる原因になる場合もあります。そういった地域性やケースバイケースで各自判断する必要があります。
マニュアルも大事ですが、とっさの判断が生死を決めることもあるので人の裏を行くという選択によって命が助かるという事に繋がる事もあるので1つの判断基準として頭にいれておきましょう。
大災害の最中は非常時ですので、普段絶対に捨てない大事なものを捨てる判断が必要です。あなたが普段大事にしている愛車なども乗り捨てて逃げるという選択も命を守る為には必要な判断です。つまり、瞬時に優先順位を自分なりに判断しなければ
生き延びる事が出来ない過酷さが災害時にはあるということです。
東日本大震災の時に大津波で多くの人が車ごと流されてしまったのは記憶に新しいでしょう。
また、災害を軽く考えてせっかく避難したのに大事なものを思いだし取りに帰って命を落とした人が沢山いたことも思い出しましょう。
災害時にはあらゆる執着心を捨てる事も必要になってくるのです。
避難する際には注意が必要です。しかし、便利なことは間違いないです。車種によってはそんなに沢山積載出来ない場合もありますが、徒歩や自転車の4倍以上は載るはずです。さらに軽貨物車であれば荷台に沢山載るので便利です。軽貨物車であれば荷物をどこかに保管出来る場所があれば車中泊も可能ですので避難する際には非常に効果的です。
一番大事なのは生命、次に水や食料となります。寝る際には一番人間が無防備になりますので攻撃されてはひとたまりもありません。周囲が安全な場所であれば車内で寝て食料や水などは外に置いておくのも1つのやり方です。
運転席や助手席を倒して寝るというやり方もありますが、無理な体制で寝る事になりますので腰が痛くなったりエコノミー症候群になったりするので軽貨物自動車ならば荷台に布団を敷くなり、寝袋を敷いたりして寝た方が良く寝れます。
また、寒いからと言って車内で暖を取るのは危険です。窓を開けてストーブを炊くか外で暖を取るようにしましょう。換気が不十分の為一酸化炭素中毒になりやすいです。
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